2018年 9月 の投稿一覧

猫と占いと私

私の前世は猫だそうです。

大学時代の学祭で、パソコン部だったか情報処理研究会だったかの展示で前世占いをやっていて、パソコンにぴこぴこっと入力したらレシートのような紙がぴろぴろっと出てきて前世について書いてある、それが猫でした。
以下、覚えている限り正確に記します。

「あなたの前世は雌猫です。飼い主は30代男性のサラリーマンで、あなたをとても可愛がっていました。
彼は仕事を終えて帰ってくると、冷蔵庫を開けてビールとミルクを出します。
まずあなたにミルクを与え、あなたがミルクを舐める様子を眺めながらビールを飲むのが彼の日課でした。
あなたも飼い主のことが大好きで毎日を幸せに過ごしますが、彼は好きな女性の名前であなたを呼んでいました。」

いや、これかなり正確に書けたんじゃないだろうか。
自分でもびっくり。

数人で一緒に試したのですが、それぞれ違っていて、たとえば皇帝の寵愛を受けた美男子音楽家とか、馬に蹴られて死ぬ悪徳牧師とか、どれもパンチがあってみんなで回し読みしてげらげら笑いました。

しかし。
私だけ人間じゃなかったり並行世界のような時代設定もどうかと思いますが、やたらリアリティのある描写と笑い飛ばすには切実に過ぎるその幕の引き方、しかも友人の一人が「何かわかるわー。ぽいわー」かなんか(多分ノリで)言ったりしたせいで、いまもってこうしてときどき思い出してしまいます。
それ以前も以降今までも、○○の館や●●の母に見てもらったことはなく、前世は猫、というのがほぼ唯一の私に対する占術界からの啓示です(友人が教えてくれた今日の運勢的なサイトは面白くてときどき見ていますが)。

猫は好きですし、実家ではずっと猫を飼っていましたし、上京してからは猫の集会に招かれることが何度かありました、多分。
だからあの占いを信じているわけではないにしても、「前世は何だったと思う?」と問われれば(意外なことに結構問われる)猫だ、と答えています。

 

2018-09-28 12.09.37

 

ところで件の占いが正しいと仮定して、そしてそれをうっかり知ってしまった身として、こういう前世であったということは現世にどう生かせば正解なのだろう。
知らなくていいことは知らない限り幸せだ。という教訓を得ることだろうか。
人によって与えられる幸せは所詮かりそめ、という悟りの上に人生を構築すべし。ということだろうか。
はたまた毎日ビールを飲む男にはご用心。なのか?まさか。
偽の恋人役を全うしたことで、徳は積めたのかしら…。

実際はそんなことを頭に入れて「知ってしまった身として」生活してきたわけではまるでないのですが、思い出したついでに前世占いの意義について考えたり考えなかったり。

 

とにかくいちばん言いたいのは、あの占いの文言を書いた人は入るサークルを間違えたな、ということです。

言い訳の準備

 

2018-08-31 13.01.35

 

 

着なくなった服が捨てられません。

捨てられないのは服に限ったことではありませんが、とっちらかるので以下服に限って話を進めます。

化繊ものは掃除に使ったりしてわりとポイポイいけますが、綿、麻、毛まわりがとにかく溜まっていきます。
いつかまた着るかもと思っているわけではないし、「この服を着てあの方とあそこへ行ったわねうふふ」みたいなことでもありません。
「そのうち何かに使うだろう」と思って溜め込むのです。
実際使っているので、誰かに(というか自分に)とがめられても言い訳の準備はあるのですが。

こうなったきっかけはよく覚えていて、15年ほど前に雑誌で見たZakka・吉村さんのはぎれで作る鍋つかみです。
自分でも作りたいと思い、はぎれやタオルを集めても素材が足らず、「これはまあ、もう着ないな」というシャツを切って使った。
それが始まりです。

鍋つかみは、かなりたくさん作りました。
でも素材化した服は全然減らない。使うのはほんの少しですから。
せっかくなので同じ手法でトートバッグもいくつか作りました。
すると丈夫なバッグも欲しくなって、チノパンの足部分を使ったり。
スカートでエプロンも。
セーターは繋ぎ合わせてマフラーにしたり、トイレの便座カバー…の話は、以前書きましたね。

そんなふうに、あらゆる類の着ない服が時間をかけてはぎれの山と化し、果ては実家から持ち帰ったりもして、作業部屋の押入れはまあ、すごいことになっているのです。

 

 

「この服を素材にしよう」と決めたとき、まずやるべきはボタンやカン類を取り外すこと。
続いてリッパーで縫い目を切り、解体していきます。
ですがお察しの通り圧倒的な面倒くささ、そして糸くずゴミが想像を絶する量で生じます。
あるとき、何枚かの服を解体して出た糸くずを丸めてボールを作り、「これもとっておけば何かになるんじゃないか」と考えたところでやっと我に返ってボールをゴミ箱にロングスローし(当然外す)、それからは縫い目に沿ってただ切り分けることにしています。
でもこの「解体作業」が、裁縫に疎い私には何かと勉強になりました。

たとえばジーンズの脇縫いなどでよく見る「折伏せ縫いのダブルステッチ」。
ぬいしろでぬいしろをくるむことで裏側にも布端が出ない、スマートかつとても丈夫な端処理です。

解体時には、通常1本の縫い目をほどけば済む作業が3倍になるため悪態の嵐でしたが(自分に)、ふとこの縫い方は使える!と思ったのです。
裏も綺麗なので、半端なはぎれ(元・シャツや何やかやだったもの)を繋げていくには好都合だと。

で、作ったのが冒頭のお弁当包み。
まだ途中のつもりだったのでぐるりは切りっぱなしですが、もうそのまま何年も使っています。

 

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そして溜まりに溜まった白系素材を集めて作ったクロス。100㎝×200㎝の大作で、最初はテーブルクロスとして、最近は販売会のときなどに使っています。

 

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そして先月作った、tagotto用の風呂敷。
何となく思い付きで手縫いでやってみました。
楽しかったです。

 

 

折伏せ縫いを覚えたからといって途端にはぎれの在庫が片付くわけもなく、今日も押入れはすごいことになったままではあるのですが、以上が、溜め込む自分を反省したくなったときに読み返す用の言い訳でした。