前回の続きです。

 

2018-12-05 14.20.17

いろいろ考えたのですが、すべて漆で行う金継ぎの場合は工程も多く、冬場の乾燥時間を考慮すると私の場合2ヶ月はかかるだろうと踏んで今回は断念。
合成樹脂で接着後、漆を塗って真鍮を蒔く、というプランで決行しました。
これだと1週間程度で仕上がるはず。
はず、だったのですが、焦って室(湿度を保つために使っている発泡スチロールの箱)の湿度を上げ過ぎて漆がシワシワに縮んでしまってやり直したりして、結局2週間以上かかってこうなりました。

 

2018-12-13 11.29.48

従兄が結婚した際、両親とともに彼の職場(レストラン)に招かれて食事をし、併設のショップで母が購入したのがこの長角皿。
とても使い勝手がいいようで、実家に帰るといつもお刺身や両親手製のつまみが盛られて出てきていました。
私にとっても思い入れのある2枚です。
やり直す前の手入れがうまくいかずあまり綺麗に仕上げられなかったけれど、まだまだ使い続けられるようにはなったのでほっとしました。

ついでに我が家の「金継ぎ待ち」箱に入っていた器も継ぎました。

 

2018-12-13 11.22.01

こちらもすべて真鍮仕上げ。
ぺかぺかし過ぎていたので、最後に透漆で拭いて少し落ち着かせました。

 

 

小さな欠けに直接漆を塗っての補修はまめにやっていたのですが、蒔絵を伴う金継ぎは2年ぶりくらいでしょうか。
久々にやってみて改めて思ったのは、基本的に向いてないな、ということ。
作業工程のなかでも、サンドペーパーや砥石で磨いたり、欠けを成形したりする地味な作業は得意なのですが、段取りと手際の良さが必要な「塗り」や「蒔き」、そして作業時間のほとんどを占める「待ち」が圧倒的に向いていない。
急がなければならないところでもたもたして失敗し、じっくり時間をかけるべきところで焦って失敗する。
毎回このパターンです。
それでも、これからも機会があればやり続けていきます。
やり続けていって、人間性を金継ぎに寄せていきたいと思っています。

何しろ、向いてない人ほど金継ぎの機会は多いですからね。